Even G2 & R1が面白い
最近Even G2というメガネを買いまして。
これがかなり面白い。目の前に通知が出たり翻訳してくれたりテレプロンプタになったりナビしてくれたり。緑色一色って言うのがまた良い、むしろイイ。オッサンが憧れた未来のデバイス感があってイイ。

同時にRokid glasses も買いましたが、コレもイイ。写真が撮れる、音楽も眼鏡から聴ける、目の前にある外国語メニューや植物などなんでもその場でAIが分析してくれる。こっちもイイけど今回はEven推しの話をメインに。Rokidは後日。
2台掛け比べてはっきり分かったことは、2台は全く別の方向を向いたデバイスだと言うこと。Rokidは「スマートグラス機能を使っている時の快適さ」を考えて作っている。画面は明るく音声もクリア、写真や動画もそれなりに綺麗に撮れる。AIもしっかりしてる。そしてEven G2は「スマートグラス機能を使っていると意識しない、させない事」を考えて作っている。クリアなレンズ、スマートな外観というまずは眼鏡としての部分と、オフライン状態からいつでも頭を上げるだけで表示されるダッシュボード、最低限の操作とそのUI、リングの存在、音が鳴らない制約さえもその思想の延長に見える。誤解を恐れず言えばRokidは「メガネ型ガジェット」、evenは「スマートグラス機能付きメガネ」というニュアンス。
どちらも使うつもりだけど「普段の仕事」でどちらを使うか?と言われればevenにします。
良いところ
メガネとしての性能
Even G2の最も優れた点はメガネとして当たり前に使える事。
- 例えばインサートレンズ式ではなく本体レンズに度を入れる方式である事で反射が極力抑えられ透過率が高い事
- 例えばテンプルが非常に細い事
- 例えばわずかに見え方に影響があるディスプレイ表示エリアがレンズの上の方にあり通常のメガネ使用に影響がない事
など、メガネとして使っても遜色ないレベルにある事です。細かくいうと、左右両端エリアの反射はまだある事などまだまだ完璧なメガネになっていませんがそれでも「使わなくても付けっぱなしでイイや」と思える最低限のレベルはクリアしていることがいちばんの強みかと思います。
多機能なスマートグラスとは言え、日常で常に使いっぱなしになる事はなく、大半の時間はただのメガネとしてちゃんと使える様にできている、というのは重要です。やれる事が少ない事でバッテリーも確実に一日持つと言うのも重要な要素です。Rokidなら待受だけなら一日持つけど大体途中でカプセル充電器での充電が必要になります。
Even R1
また、リングの存在。コレは大きいです。

できる操作は極めて限定的。上下になぞってスワイプかタップか長押しかダブルタップくらいのシンプルな操作で、全く同じ事は耳の後ろの部分のタッチエリアで出来ます。でもコレを指先の操作だけでできるのが重要。私は最初本体だけの時は通知を受ける時に勝手に表示されるテキストだけを見るか、もし特定の機能を使うなら事前にそれを有効にする操作をメガネ本体で行っていました。またニュースなども「よし、ニュースを確認しよう」と決めて手を頭の後ろに当てて操作してましたが、リングを購入してからは、受け取った通知を遡って確認したり会話が始まってから急いで会話サポートを有効にしたり、一瞬できたスキマ時間にニュースを見たり(例えばエレベーターで移動する時みたいな数秒の隙間)ができる様になり、より自然にグラスの機能を使える様になりました。そう言うのをわざわざ頭に手を持っていかなくても操作できる事がリングの強みです。
ちなみにですが、リングは人差し指にはめ、ロゴを上にして親指で「…」の部分を操作するのが標準の形ですが、私はひっくり返してロゴを指の内側にして操作しています。これをやるとスワイプの向きが逆になるのですが、macのホイール操作やiosのスクロール操作に慣れている人はこちらの方が直感的かもしれません。ヘルストラック機能にどう影響があるかは検証してみないとわからないのですが、使い勝手は一気に良くなります。実はコレを言いたくてこの記事を書き始めた様なものです。


Even G2の強いところ
スペック一覧をRokidと比較して「全部入りのRokid、引き算の美学を取り入れたのがRokid」とよく比較されますが、個人的にはEvenにしかない機能が実は結構あると思っています。
- 頭を上げてダッシュボード表示。これはてっきりevenにしかセンサーがなくRokidにはない、と思っていましたが有志によりrokidにも同じ様なHUDが実装されたそうなのでそう言うわけではなさそうです。(調べたらRokidにもちゃんと6軸センサーついてました)
- 明るさに応じての自動輝度調整
- 通知を過去10件まで遡って確認
- 会話サポート。即文字起こしもできるし難しい言葉を勝手に注釈してくれる。精度もよく、また途中で注釈を入れたりのサポート機能が優秀。ちなみに英語での会話でもちゃんと自動認識し、注釈は日本語で出してくれます。
- Even Hub – 後述しますがコレは現時点の話です。今の所開発したものを公式に公開できる仕組みはevenにしかないです。
- ダッシュボードの距離感の調整と立体的な表示。これは現時点でRokidには無く、もしかしたらあちらは両目に全く同じ画面を出しているだけなのでは、、?と推測しています。
- 遠近両用対応。ただし累進レンズ代だけで10万円を超えるとの事。また、Rokidも最近になって遠近両用対応レンズの作成についての情報が出てきました。
何よりただのメガネとしての性能が高い(軽い、スリム、見やすい、あまり使わないならバッテリーを気にしなくて良い)ので今メガネを使っている人はコレはおすすめできます。
ここがちょっと、、、
レンズはもうちょい
せめて左右の端の目立つ反射が無くなれば。コレでも他メーカーのディスプレイ内蔵型に比べれば相当頑張っているレベルですが普通のメガネに掛け替えると反射がない事での視界の広さと明るさの差がはっきりわかります。ただ、慣れればこれでも問題ない、と言うレベルまで来ているとは感じます。
テンプル薄すぎ
これは私は感じないのですがテンプル部分が薄すぎて耳が痛い、と言う意見がネットにはある様です。もしかしたら普段からメガネを掛けていない人がメガネそのものに対して言っている感想かもしれません。後から追加されたのかは分かりませんがテンプルカバーの様なアタッチメントが付属していました。
レンズが面倒&高い
本体のレンズを直接度入りにする、と言うのはメガネとしてはベストのアプローチですが、デメリットとして、作成に時間が掛かる、売れない、貸せない、高い、と言うのが挙げられます。現時点で度入りでの入手方法は1) Jun Ginzaで相談予約を入れ(今の時点で予約だけで一ヶ月待ち)それから測定とレンズ作成(数週間)か、2) even realities公式で補正情報を入力して海外から購入(私はこれで約二週間でした)の二択です。度なしで良ければヨドバシかビックで取り扱いを始めているので逆に国内ではいちばん入手が容易ですが。金額も本体が約100,000円に加えてレンズが30,000円くらいでした(6/11時点で公式見たら日本円表記になっていて、しかも少し値下げしていました。12万強みたいです)。また累進レンズについてはJun Ginza一択で、おそらくメガネ代を越える費用になるとのことです。
リングについて
これはしょうがない部分もあるのですがリングがもっさりしています。ただ、慣れると比較的思ったとおりの操作ができるようになってきます。2026年6月のアップデートで接続性が向上したそうなのでそこは期待です。他には意外に厚みがあるので目立つこと、あちこちにカチカチ当たることなどの微妙なストレスがあります。Youtubeを見ていると「食事だったりマウス操作だったりで意外と邪魔なので利き腕と逆がいい」という意見もありました。また、バッテリーは最大4日持ちますが充電は専用のケーブルで行う必要があり、しかもこれもリングのサイズに合わせて準備しなくてはいけないのが煩わしいです。出張の時にはメガネの充電ケースとリングのケーブルの両方を持ち歩く必要があり面倒です。また、値段も高いです。だいたい42,000円くらい(今は父の日セールとかで1割くらい安いらしいですが)。そしてヘルスケア機能についてはiOSのヘルスケアと連動しておらず、せっかくの体温や酸素飽和のデータが積み上げられないのはデメリットです。
サイズについてはサイズキットを送ってもらってそれで試してから購入できます。秋葉原のヨドバシやビックカメラであれば展示と一緒にサイズキットも試せるのでリングに関してはそこで試してその場で買う、というのも可能です。が、指輪って時間帯で合うサイズが変わるので店頭で試すならそれを考慮した方がいいです。私は夕方仕事が終わってからヨドバシの店頭で試して買いましたが、そしたらちょっと緩めになりました。公式の方でもサイズキットを24時間くらいつけっぱなしにして試してから決めて欲しい、と書いていました。
良くも悪くもシンプル
数多の競合と比べていちばんの強みはとにかくシンプルなことだとおもいます。
バッテリー、、、
本体バッテリー性能は優秀、マジで二日くらい持ちます。、、、本体だけなら。
問題は接続先のスマホについて。私はiPhoneですが一日中アプリを起動させとくと10-30%消費します。バックグラウンドにあろうと関係無しです。

メガネ本体の消費量が優秀なだけに接続先のデバイスへの負担が高くなるのは少し残念。この問題に気付いてからはまめにアプリを落とす様にしていますがそうすると使い勝手にも影響が出るのでどうしたものかと。
ただ、一点気付いたのは、少なくとも通知だけならデバイス側のアプリを落としていても稼働してくれます。とはいえevenAIも会話サポートも咄嗟に稼働できないのでせっかくリングがあるのに能動的な使い方に持っていけないのは痛いところ。
開発について
私は開発についての知見はほぼ無くなるべくボロが出ないようにモヤっと書きますが、仕組みとしてはスマホのEvenアプリ上でWebアプリをたちあげて、そのブラウザとしてEven G2を使う、という形のようです。とは言っても実際にはブラウザ自身もスマホアプリの中にあり、Webアプリ上ではスマホに表示するインターフェースとEvenG2専用の指示を一緒に書いていく、みたいな感じのようですね。
あんまり専門用語を使うとボロが出るので書きませんが、標準的なWebアプリの開発手法が使えるようです。
例えば自分のPC上で開発環境を整えているのであればそこでWebアプリを立ち上げ、開発用のシミュレータはブラウザとして動作するようにアプリのポート番号を指定して立ち上げる、みたいな感じです。Rokidなんかは制限つきながらAndroidのアプリをインストールする感覚に近い事ができるのでここでも思想の違いがありそうです。
で、最終的に開発物はeven hubにアップロード出来ます。even版appstoreみたいものですがEvenのアプリ内で扱うので気軽に導入できるのも良いですね。インストールというより機能を有効化する様な操作に近いです。
ただ、アップされるアプリを見るに現状では画面表示には相当制約がありそうです。皆様凄く工夫して画面表示しているのが見て取れます。この辺りはきっとこなれてくるはず。
現時点の評価
眼鏡ユーザーなので、メガネは毎日掛ける必要があります。で、Even G2については仕事や普段の日常で掛けるメガネとして使ってます。Rokidについてはレンズ的にもルックス的にもサングラスが合う様な場面に使うのが良いのかな、と勝手に思っていて、せっかく二つ買ったので使い分けしていきたいなと。
人に勧めるか?ですが、元々裸眼やコンタクトでスマートグラス機能を使いたいのであればどの機種でも良いのですし、カメラとかが付いていた方が良いかと思いますが、眼鏡をかけている人がメガネの代替を探すならeven一択かな、と。
ダラダラ書いてたら長くなりました。今日はここまで。


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